「練習を休ませてもらえません…」痛めた時に優先すべきは何なのか?

スポーツで痛めた子たちの施術をしていて、たまに言われるこれらの言葉…
「練習を休ませてもらえないんです」
「見学でも得られるものがあるって言われました」
「1日休んだら取り戻すのに3日かかる」
…
いつの時代やねん!!
と激しく突っ込みたくなりますね笑
でも、実際に聞く言葉なんですよね。
指導者、顧問の先生に言われた、という子もいれば、
小学生とかだと親御さんから言われている、親御さんがそう思っている、ケースもあります。
当然、指導者の方も顧問の先生も親御さんも、子どもたちのためにと思ってそうおっしゃってるんだとは思います。
ですが、果たして、それは本当にお子さんの為になってるんでしょうか?
- 『治療なんか行くよりも見学に来なさい!』

上手くなるため、目的を叶えるため、目標を達成するために、ってことを考えると、
必要なことって、その時の状況で変わったりするんですよね。
これも実際にあった例ですが、
とある中学陸上部の選手が京都府外から電車で1時間半ほどかけて来てくれてました。
次回の予約の話になった時に、
「顧問から『治療なんか行くよりも見学に来なさい!』と言われました…」
と、泣きそうになりながら伝えてくれました。
さすがにめっちゃ腹立ちましたけど、学校にクレーム入れて、この子に迷惑がかかるのも違うので、
私が伝えられることを精一杯伝えました。
結果としては、やはり顧問の先生の言うことを聞くしかないとのことでした。
しかも、今までに
「いつまで休んでるつもりだ」
「早く練習に復帰しろ」
ということも言われていたそう…
いや、その復帰を急いだ結果、わざわざ電車で1時間半もかかるところを選んできてくれてたんちゃうの?
言ってること矛盾してますがな!
さて、この顧問の先生、、、何がしたかったんだろうか?
この選手の記録を伸ばしてあげたい!なら、
早く痛みを治して、練習に復帰させてあげるのが一番じゃないかと、私は思います。
そもそも、痛みがある状態で、全力を出せない状態で練習を続けていても、それは練習になるのか?
もし仮に、ケガした時にしかしない別メニューもたくさんあるから!とかならともかく、
見学に来い!って話やったからなぁ。。。
選手たちが不憫で仕方ない。
- 上手くなるための優先事項は?

ケガをした状態で、見学や別メニューも別に否定してるわけではありません。
見学でしか得られないこともあるし、別メニューもケガした時にしかしないものもあったりするでしょう。
でもそれらはケガを治すためのものとは別のもの。
そして、治すためには必ず練習を休まないといけないわけでもありません。
というか毎日治療に来なあかんってよほどひどい状態で、よほど急ぎの時くらいかなと思うんやけど…
特に、うちの場合は、「治し方を教えるので自分で治していきましょう!」ってスタイル。
めっちゃひどい状態で、めっちゃ急ぎの時でも来てもらうのは週に2~3回くらいかな。
あとは、自宅で出来るワーク(宿題)を頑張ってもらうだけです!
しかも自分で治すと復帰した時にはパフォーマンスが上がってるってオマケ付きですからね。
って、ちょっと話が逸れましたが…(^^;)
上達する、記録を伸ばす、ということを目的とした場合、
週に1~2日も休まずに見学に来させることと、
週に1~2日休んで早く治して全力で練習できるように治療することと、
どっちの方が大切でしょうか?
とはいえ、どこまでいっても私の視点でしかないので、
もしかしたら顧問の先生にしか見えてないことがあるのかもしれません。
何を優先すべきか、なんてその時の状況によっても左右されますからね。
でも、、、
選手自身、その子自身が考えて選択したことを頭ごなしに否定するのは…
それは育成なんですかね。教育なんですかね。
そこだけは疑問が残ります。
ん~、、、
なんかめっちゃモヤモヤするような終わり方…笑
こういうの柄じゃないなぁ…と思いつつも大事なことなので書かせていただきました。