努力は裏切る?裏切らない?│スポーツが上達する秘訣とは?

努力は裏切る?裏切らない?│スポーツが上達する秘訣とは?

↑のイラスト…謀反のイラストです。笑
わかりにくいか…笑
まぁとりあえず「裏切り」ってことで。。。

 

治療家やトレーナーとしてスポーツを頑張る子どもたちの話を聞いていると、なかなかびっくりするようなことを聞いたりします。

「気持ちで負けてる!ダッシュ50本!」とか
「サポーターに頼るのはメンタルが弱いからや!」とか
「後悔しないようにやれるだけやるんだ!」とか…

いや~…今の時代いいのそれ?みたいな話もよく聞きます。笑

ぶっちゃけた話、そんなチームやめて違うとこ行けばいいやん。
なんやったらチームメイトみんなでやめりゃいいのに…とか思ってしまいますが、
皆さんそれぞれに事情はあると思うので、思うだけにしておきます。笑

 

確かにね…
頑張っていたことに対して、結果が出なかった場合、後悔するかしないかって

「どこまでやりきったか?」

というものが尺度にはなりますよね。

「もう無理!これ以上は〇ぬ!」くらいまで追い込んでいたら、望む結果が手に入らなくても、
「これだけ頑張ったんやし仕方ないよね」と満足出来たりもします。

 

でもそれが、本当に『今やれること』だったのか?はわからないわけですよね。

このことがわかっていないと、努力は簡単に裏切ってきますし、
このことがわかっていると、何をしても努力は裏切らなくなります。

 

というか、、、
気持ちやメンタルっていうなら、必要なのは走り込みじゃなくて、
メンタルトレーニングや考え方や捉え方のトレーニングじゃないんか?と思うのもここだけの話。笑

 

  • 努力は裏切らない?裏切る?

「気持ちが足りない!ダッシュ50本!」とか
「サポーターに頼るのは弱いからや!」とか
「後悔しないようにやれるだけやるんだ!」とか…言っちゃう人って
悪い意味で「努力は裏切らない」を利用してるんだと思います。

あ、私自身も、努力は必ず結果に繋がると思ってますよ。ただ、どういった形で何に繋がるかは、また別の話です。

有名な方の話であれば、ダルビッシュ選手の「努力は裏切る」って話がありますよね。
一言一句覚えているわけではないですが、努力の方向性を間違うと裏切られるよ。って感じの話だったと思います。

 

努力は裏切るって話は、例えば、
「バスケがうまくなりたい」、「将来プロ選手になりたい!」、「高校で活躍したい!」という目的があったとします。

で、そのために自主練で、走り込みを毎日し続けたとします。
雨の日も、風の日も毎日毎日続けたとします。すごい努力ですよね。

努力の結果として、スタミナや持久力は増えていきます。でも、バスケがうまくなるのか?と聞かれると…

スタミナのある選手、持久力のある選手、として武器は持ってるんですが、技術に関してはまた別問題ですよね。

 

でも、これを『努力している!』、『頑張ってる!』と思っちゃったりするんです。

この場合だと、努力は裏切ってしまうんです。

 

逆に、自主練で技術練習ばっかりしてたとします。技術はすごく伸びます。超テクニシャンになったとします。

でも、、、

スタミナや持久力がなければ、スポットでしか使えない選手になってしまいます。

 

さらに言うと…

技術やスタミナ・持久力がずば抜けていたとしても、

監督の指示が理解できない、戦術が分からない、という状態だったら…???

これまた、「あいつ上手いんやけどバスケわかってないよな…」となってしまいます。

 

今お話ししたことは極論ではありますが、実際にお聞きした話や私自身が体験したお話なので、
あり得ない内容ではないんですよね。

 

  • 努力に裏切られないために必要なこととは?

努力に裏切られないために、必要合こととはズバリ!

『何の為にしてるのか?』

をはっきりさせるってことですね。

ちなみに、この『何』に当たるのは中期・長期の目的目標だったりします。

 

先ほどの事例だと、、、

走り込んでスタミナがついたら、技術練習に切り替える。

技術がついてきたら、次はスタミナが長続きするような自主練に変える。

指示や戦術が理解できないなら、バスケを見る、知るようにする。

 

というように、目的目標に合わせて、方法を選択していかないといけません。

 

それが出来るようになるためには…

今の自分がどういう状態なのか?
将来の自分はどうなりたいのか?

を明確にした方が良いですよね!

 

目的地と現在地、この二つがなければ、優秀なカーナビや高性能のAI、プロのトレーナーやコンサルタントでも何のアドバイスもできません。

 

子どもたちの場合、自分自身でというのはなかなか難しいので、本当は指導者の方にその辺りに気付けるような指導をしてもらえるのが一番なんですが…

現状、そんな指導をしている方は超少ないですよね~

技術や結果に執着してしまってる、もしくは執着をしなくちゃいけない状況になってしまっていることがほとんどですからね…(結局、そういう状況を作っているのは世の中のニーズなんですけどね…、とちょっと毒を吐いてみる笑)

 

努力に裏切られないようにするためにも、「とりあえず努力だ!」、「とにかく頑張れ!」となる前に、
目的目標、夢、自分自身を見つめることから始めてみてください。

著者プロフィール  高橋 迪大(たかはし みちお)

たかはし鍼灸接骨院 院長
鍼灸師・柔道整復師・鍼灸専科教員
京大フェンシング部 トレーナー
NPO法人 TRAINER'S BANK 理事

《経歴》

  • ビーチサッカー日本代表選手のトレーナー
  • JFL 京都佐川印刷SC トレーナー
  • 京都精華学園中学・高等学校女子サッカー部 トレーナー
  • 和邇SSS トレーナー・コーチ
  • オスグッドの専門家としてTVへの出演

関連体験談

関連した記事はまだありません。