【決定版】坐骨神経痛の治療最前線!「自分の身体は自分で治せる」が基本方針の二つの国家資格(柔道整復師、鍼灸師)を持つ専門家が徹底解説

【決定版】坐骨神経痛の治療最前線!「自分の身体は自分で治せる」が基本方針の二つの国家資格(柔道整復師、鍼灸師)を持つ専門家が徹底解説

「お尻から足にかけて、ズキズキ、ビリビリ、焼けるような痛みが続く…」
「夜も眠れないほど痛くて、本当につらい…」
「ちょっと動いただけで、お尻に電気が走るような激しい痛みがある…」
「長時間座っていると、お尻の奥が締め付けられるように痛くなって、立つのもつらい…」
「腰を前に曲げると、足にナイフで刺されたような痛みが走る…、もう何もできない…」
「最近、足が痺れて感覚がなくなってきました。このまま動けなくなるんじゃないかと不安です…!」

坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が、さまざまな原因によって圧迫・刺激されることで起こる痛みや痺れなどの症状を指します。当院にも、そんなお悩みをお持ちの患者様が多くいらっしゃいます。

「お尻から太ももが痺れている。ずっと痺れているので集中できない。痛くて歩けなくなる…」
「痛みのせいで、毎日が憂鬱です。この先どうなるんだろうと不安でたまりません…」
「痛みが続くと、心が折れそうになります。もう我慢できない…!」
「誰にも分かってもらえないつらさがあって、孤独を感じます。助けてほしい…!」

坐骨神経痛の痛みは、本当につらく、日常生活に大きな影響を与えます。
放置すると、症状が慢性化し、さらに悪化する恐れもあります。

この記事では、坐骨神経痛の原因、症状、治療法、そして鍼灸治療の最前線について、現場を知る鍼灸師が徹底的に解説します。

⒈ 坐骨神経痛とは?原因・症状を徹底解説!

「坐骨神経痛」という言葉を耳にしたことはありますか?
腰から足にかけて、電気が走るような痛みや痺れが生じる坐骨神経痛は、多くの人を悩ませる症状です。

ここでは、坐骨神経痛の原因、症状、治療法、予防法について詳しく解説します。

(1) 坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が、さまざまな原因によって圧迫・刺激されることで起こる痛みや痺れなどの症状を指します。

坐骨神経は、人体の中で最も太く長い神経であり、腰椎(腰の骨)から仙骨(骨盤の骨)を通って、お尻、太ももの後ろ、ふくらはぎ、足先へとつながっています。
この坐骨神経が圧迫・刺激されると、神経に沿って痛みや痺れが生じます。

(2) 坐骨神経痛の原因
「お尻から足にかけて、ズキズキ、ビリビリ、焼けるような痛みが続く…」
「夜も眠れないほど痛くて、本当につらい…」
「一体、何が原因でこんなに痛むの?」

このようなつらい痛みを伴う坐骨神経痛の原因について、詳しく解説していきます。

①   腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の間にある椎間板という組織が変性し、飛び出すことで神経を圧迫する病気です。

②   腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症は、加齢などによって腰椎の神経が通る管(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫する病気です。

③   梨状筋症候群
梨状筋症候群は、お尻の筋肉である梨状筋が坐骨神経を圧迫する病気です。

④   腰椎すべり症
腰椎すべり症は、腰椎が前方にずれてしまう病気で、神経を圧迫することがあります。

⑤   変形性腰椎症
変形性腰椎症は、加齢などによって腰椎の骨が変形し、神経を圧迫する病気です。

⑥   脊髄腫瘍
まれに、脊髄腫瘍が坐骨神経を圧迫することがあります。

⑦   原因は一つだけじゃない?
坐骨神経痛の原因は、一つだけとは限りません。
複数の原因が複合的に関与していることもあります。

(3) 坐骨神経痛の症状
坐骨神経痛の主な症状は、以下の通りです。

①   痛み
坐骨神経痛の痛みは、腰痛に続いて、お尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みが生じ、脚の一部分だけに強く感じることもあれば、脚全体に強く感じる場合もあります。
その痛みは、「鋭い痛み」「電気が走るような痛み」「焼けるような痛み」など、さまざまな表現をされます。

また、立っている、座っている、歩いているなど、特定の動作や姿勢で痛みが増強したり、夜間や朝方に痛みが強くなったりします。

②   痺れ
お尻や太ももから足先にかけて、痺れや感覚の麻痺が生じます。
片足だけが強く痺れる場合や、痛みと同時に起きる場合もあります。

(4) 放置するとどうなる?
坐骨神経痛を放置すると、症状が慢性化し、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。
筋力低下や歩行障害、重症になると排尿・排便障害を引き起こす恐れがあります。

「痛みが続くのは当たり前」「そのうち治るだろう」と安易に考えて放置せず、早めに専門医に相談することが大切です。 

⒉ 一人の治療家が柔道整復師と鍼灸師という国家資格者を所持!だから坐骨神経痛の改善が効果的!そのメリットとは?

一人の治療家が柔道整復師と鍼灸師の両方の国家資格を所持していることは、坐骨神経痛の改善において、以下のような多くのメリットをもたらし、より効果的な治療を提供できる可能性を高めます。

(1) 多角的な視点からの評価と原因特定
柔道整復師の視点:骨盤の歪み、腰椎のズレ、筋肉のアンバランス、股関節や膝関節の可動域制限など、坐骨神経痛を引き起こす可能性のある構造的な問題を評価できます。

鍼灸師の視点:経絡の乱れ、気血の滞り、冷え、湿邪など、東洋医学的な観点から坐骨神経痛の原因や悪化因子を評価できます。

両方の知識を持つことで、単一の資格では見落としがちな原因を特定しやすくなります。 例えば、骨盤の歪みが原因の坐骨神経痛だけでなく、冷えやストレスが痛みを増悪させているといった複合的な要因を考慮した治療計画を立てられます。

(2) 幅広い治療アプローチの提供と組み合わせ
柔道整復術:骨盤矯正、腰椎の調整、筋肉のマッサージやストレッチ、運動療法など、構造的な問題に対する直接的なアプローチが可能です。

鍼灸治療:痛みの緩和、血行促進、筋肉の緊張緩和、神経の鎮静、炎症の抑制、自律神経の調整など、多様な効果が期待できます。

これらの治療法を患者さんの状態に合わせて柔軟に組み合わせることで、相乗効果が期待できます。 例えば、骨盤の歪みを整えた後に、鍼灸治療で周囲の筋肉の緊張を和らげたり、血流を改善したりすることで、より深いレベルでの症状改善を目指せます。

(3) 個別化されたオーダーメイドの治療
患者さんの症状、体質、痛みの程度、生活習慣などを総合的に評価し、それぞれの状態に合わせた最適な治療プランを作成できます。

その日の状態に合わせて、柔道整復術と鍼灸治療のどちらを重点的に行うか、あるいは両方をどのように組み合わせるかを細かく調整できます。

(4) より根本的な改善と再発予防への期待
構造的な問題と機能的な問題の両方にアプローチすることで、一時的な痛みの緩和だけでなく、坐骨神経痛の根本的な原因の改善を目指せます。

適切な運動療法や生活指導と、体質改善を促す鍼灸治療を組み合わせることで、再発予防にも効果が期待できます。

(5) スムーズな連携と効率的な治療
異なる治療法を受けるために複数の医療機関を受診する必要がなく、一人の治療家が一貫して対応できるため、時間や手間を省くことができます。

治療方針の変更や調整もスムーズに行うことができ、患者さんの状態に合わせて臨機応変に対応できます。

(6) 患者さんとの信頼関係の構築
多様な治療法を提供できることで、患者さんの様々なニーズに応えることができ、信頼関係を築きやすくなります。一人の治療家が責任を持って最初から最後まで対応することで、患者さんは安心して治療を受けることができます。

(7) 注意点として
両方の資格を持っているだけでなく、それぞれの分野で高い知識と技術を持つ治療家を選ぶことが重要です。治療院によっては、得意な分野に偏りがある可能性もあります。事前に治療院のウェブサイトや口コミなどを確認し、自身の症状に合った治療を受けられるか確認することをおすすめします。

総合的に見ると、一人の治療家が柔道整復師と鍼灸師の両方の資格を持つことは、坐骨神経痛の改善において、より包括的で効果的なアプローチを可能にする大きなメリットと言えるでしょう。 

⒊ 坐骨神経痛を予防しよう!日常生活でできること

一度坐骨神経痛になると、日常生活に大きな支障をきたすため、予防することが非常に大切です。
坐骨神経痛を予防するために、日常生活でできることをご紹介します。

(1) 正しい姿勢を保つ
正しい姿勢は、腰への負担を軽減し、坐骨神経痛を予防するために非常に重要です。基本的には筋肉で支えるのではなく骨で支えることがポイントになります。

①   立つ姿勢
立った状態で出来るだけ背伸びをして、ゆっくり踵を下していきます。その時の姿勢が軸の通った姿勢になります。

②   座る姿勢
お尻の骨(坐骨結節)が座面にしっかりと当たるように座ります。

③   歩く姿勢
足を前に出すのではなく、丹田(下腹部)を前に出していくと足が勝手についてくるイメージで歩きましょう。

④   物を持ち上げる姿勢
腰を曲げるのではなく、お尻を引くようにして股関節を曲げましょう。持ち上げるときは、後ろに引いたお尻をもとに戻すようにしましょう。

(2) 適度な運動をする
適度な運動は、腰や足の筋肉を強化します。
また、筋肉の柔軟性を高めることで、坐骨神経痛を予防します。

①   ストレッチ
腰や足の筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進します。

②   筋力トレーニング
腰や足の筋肉を鍛えることで、腰を安定させ、負担を軽減します。

③   ウォーキング
ウォーキングは、手軽にできる有酸素運動で、全身の血行を促進し、筋肉を強化します。

(3) ストレスを解消する
ストレスは筋肉を緊張させ、血行が悪くなることで、坐骨神経痛を悪化させる原因となります。
自分に合った方法でストレスを解消することは、坐骨神経痛の予防に繋がります。

適度な運動や、十分な睡眠時間を確保するよう心がけましょう。
また、読書や音楽、アロマテラピーなど、ご自身の好きなことをしてリラックスするのもおすすめです。

(4) 冷え対策をする
冷えは、血行を悪くし、筋肉を緊張させることで、坐骨神経痛を悪化させる原因となります。
体を温めることは、坐骨神経痛の予防に繋がります。
薄着は避けて、温かいものを食べたり、ゆっくりと入浴したりなど、体を温めることを意識しましょう。

(5) 長時間同じ姿勢を避ける
長時間同じ姿勢での作業は、腰や足に大きな負担をかけます。
こまめに休憩を挟み、ストレッチや軽い運動をすることが大切です。

(6) 睡眠環境を整える
睡眠不足は、疲労を蓄積させ、筋肉を緊張させることで、坐骨神経痛を悪化させる原因となります。質の高い睡眠は、坐骨神経痛の予防に繋がります。
体に合った寝具にしたり、就寝前はカフェインの摂取を避けたり、十分な睡眠時間を確保するなどして、睡眠環境を整えましょう。 

⒋ 坐骨神経痛の改善法|痛みの緩和と根本改善を目指して

坐骨神経痛は、腰から足にかけて走る坐骨神経が圧迫・刺激されることで、痛みや痺れが生じます。
鍼灸治療は、坐骨神経痛の緩和に有効な手段として知られています。

整体・鍼灸治療は、体質や症状によっては合わない場合があります。
事前に専門家に相談しましょう。

整体・鍼灸治療は、坐骨神経痛の症状を緩和し、生活の質を向上させる効果が期待できます。
一人ひとり、坐骨神経症の症状や状態は異なります。
適切な治療院を選び、根気強く治療を続けることで、坐骨神経痛の改善を目指しましょう。

そして、より早く効果的に改善に繋げるためには、治療院に通って施術を受けるだけでなく、あなた自身で改善できるような取り組みを行ってもらうことをお勧めします。

ご自宅でも取り組んでいただくことで、施術を受けるだけ、よりも効果的に早期回復・再発予防も目指すことができます。

もしあなたが根本的な解決を望まれてるのであれば、治し方を教えてもらえる治療院を選ぶことも大切です。 

著者プロフィール  高橋 迪大(たかはし みちお)

たかはし鍼灸接骨院 院長
鍼灸師・柔道整復師・鍼灸専科教員
京大フェンシング部 トレーナー
NPO法人 TRAINER'S BANK 理事

《経歴》

  • ビーチサッカー日本代表選手のトレーナー
  • JFL 京都佐川印刷SC トレーナー
  • 京都精華学園中学・高等学校女子サッカー部 トレーナー
  • 和邇SSS トレーナー・コーチ
  • オスグッドの専門家としてTVへの出演

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