病院と整骨院は仲が悪い?
- 「病院と整骨院は仲が悪いの?」

最近、患者さんから「病院と接骨院は仲が悪いの?」というような話を立て続けに耳にすることがありました。
実際のところ、仲が悪いというよりは…相手にされていない?笑
いや、人に寄りますよ!仲良くされてる先生方ももちろんおられますから。
実際に聞いたお話だと、例えば、整骨院でボキボキされて痛みが悪化し病院を受診したところ、お医者さんから「整骨院なんか行くからだよ」と言われたというエピソード(うちじゃありませんよ!笑)や、
「リハビリであまり効果がないから整骨院も検討したい」と相談したら、「整骨院でやっていることが本当に科学的根拠があるなら、うちでもやっているよ」とばっさり否定された、という話も聞きます。
こうしたケースでは、病院を受診している間は他の治療院には行かないように釘をさされることもあり、患者さん自身が「え?そうなの?」と戸惑うことも少なくないようです。
こうした患者さんたちからの相談を受けるたび、「そういう話はよくあるな」と感じています。
- それぞれの立場から見た理由

過去に整形外科のお医者さんとこの話題について意見交換したことがありますが、お医者さん側からすれば「自分の大切な患者さんをよく分からない整骨院に任せるのは不安だし、もし万が一何かトラブルがあった場合、許可を出した責任を問われてしまうので、知らない治療院の責任まで負えない」という事情があるそうです。
また、病院で採用される治療法は必ず科学的根拠(エビデンス)があり、論文などで実証されているものだけですが、整骨院で行われている手技療法などはお医者さんによる論文が少なく、十分な信用を得ていないケースが多いのが現状です。
こうした背景を知ると、相手を否定的に捉えているのではなく、むしろ「責任感」ゆえの対応なのだということが見えてきます。
- では協力は不可能なのか?

しかし同時に、お医者さんから「自分たちは患者さん一人にかけられる診療時間が5分程度しかない。その点、整骨院ではじっくり話を聴いて、細かいケアができるのは本当に羨ましい。」と言われたこともあります。
最終的には「ズルいわ!笑」とまで言われてしまいました。笑
また、「お医者さんで診ている部分と整骨院で診ている部分はまったく異なる。だからこそ、どちらかだけの視点でなく、両方の立場からその患者さんにとってベストな治療方法を一緒に考えるべきだ。」とも話されていました。
私自身も、整形外科と連携体制をとっている整骨院で働いていた経験があり、その現場では、手術で改善する方もいれば、整骨院でのケアで良くなる方もいました。
どちらか一方のやり方だけではうまくいかない方も、もう一方を試すことで改善するというケースも多くみられました。このように、必ずしも「どちらかが正解」というものではなく、組み合わせや工夫によって患者さんの状態が良くなっていくことが多いのです。
- 患者さんファーストの環境作りを目指して

こうした背景の中、「病院と接骨院は仲が悪い」と感じられることもあるかもしれませんが、実際は「お互いよく知らない」ことが原因で壁ができている場合が多いです。
ひとつひとつのエピソードを通じて、それぞれの立場の考え方や事情が少しでも患者さんに伝われば、誤解も減っていくのではないかと思います。
そして最も大切なのは、「患者さんにとって何が一番良いのか」を両者が協力して考えられる環境づくりです。
実際にゆらし療法の認定院として、そのような連携の機会に関われていることに感謝しつつ、これからも患者さんファーストの医療環境を一緒に作り上げていけたらと考えています。
どちらかが正解、ということではなく、連携し合うことでより良い選択肢が患者さんに提供できる。
そんな未来を目指していきたいと思います。
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