【決定版】肩こり首こりの治療最前線!「自分の身体は自分で治せる」が基本方針の二つの国家資格(柔道整復師、鍼灸師)を持つ専門家が徹底解説

【決定版】肩こり首こりの治療最前線!「自分の身体は自分で治せる」が基本方針の二つの国家資格(柔道整復師、鍼灸師)を持つ専門家が徹底解説

「肩が重くて、首も回りにくい。でも、まだ動けるから大丈夫…」
「肩も首もガチガチ。湿布でごまかしてるけど、全然良くならない」
「肩こりのせいで頭痛が頻繁に起こる。薬を飲むのが日課になってきた」
「首が痛くて寝つきが悪い。睡眠不足で体がだるい」
「肩こりのせいで吐き気がする。仕事中も気持ち悪い」
「整体に行きたいけど、時間がない。とりあえずストレッチでしのいでる」


「この痛み、いつまで続くんだろう…」そんなふうに思っていませんか?
当院にも、そんなお悩みをお持ちの患者様が多くいらっしゃいます。

「首や肩がこってしんどい、ひどいときには頭痛も出てきて何も手につかない…」
「頭痛が出てくると動けなくなるので、出かける予定を作れない(キャンセルするのが悪い)…」

肩こり首こりを放置すると、さまざまな不調を引き起こし、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。
この記事では、肩こり首こりの原因、症状、治療法、そして鍼灸治療の最前線について、現場を知る鍼灸師が徹底的に解説します。

⒈ 肩こり首こりとは?

肩こり首こりは、首から肩にかけての筋肉が緊張し、硬くなることで生じる不快な症状の総称です。
肩こり首こりは、現代人の多くが経験する悩みの一つです。
特に、デスクワークやスマホの長時間使用など、同じ姿勢での作業が多い現代社会では、肩や首の筋肉が緊張しやすく、肩こり首こりが慢性化する傾向にあります。

(1) 肩こりとは?
肩こりは、首から肩にかけての筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など)が緊張し、硬くなることで生じる不快な症状の総称です。主な症状は次のとおりです。

・肩の痛み、重だるさ、張り
・首筋の痛み、こわばり
・頭痛、吐き気
・めまい
・腕や手の痺れ

(2) 首こりとは?
首こりは、首の筋肉(胸鎖乳突筋、斜角筋群、僧帽筋など)が緊張し、硬くなることで生じる不快な症状の総称です。肩こりと同様の症状が現れるほか、自律神経の乱れによるさまざまな症状を引き起こすこともあります。
主な症状には以下のようなものがあります。

・首の痛み、こわばり
・頭痛、吐き気
・めまい
・視力低下
・耳鳴り
・喉の違和感
・呼吸困難
・動悸

(3) 肩こり首こりのメカニズム
肩や首の筋肉は、頭や腕の重さを支えるために常に緊張しています。
長時間同じ姿勢での作業や、運動不足、ストレスなどによって筋肉が過度に緊張すると、血行が悪くなり、疲労物質が蓄積されます。

この状態が続くと、筋肉が硬くなり、痛みや不快感が生じます。
また、筋肉の緊張は神経を圧迫し、頭痛や吐き気、痺れなどの症状を引き起こすこともあります。

(4) 肩こり首こりの放置は危険?
肩こり首こりを放置すると、症状が慢性化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。
また、自律神経の乱れによるさまざまな症状が現れ、心身ともに不調を抱えてしまうこともあります。
痛みが続く場合は、自己判断せずに、早めに専門家にご相談ください。

(5) 予防法
・長時間同じ姿勢での作業を避け、こまめに休憩を挟む
・適度な運動をする
・姿勢を正す
・冷え対策をする
・ストレスを解消する
・睡眠時間を確保する

(6) 改善法
・ストレッチやマッサージをする(注意点:過度な実施は逆効果になる可能性も)
・温める
・肩こり首こりの悩みに対応できる治療院で施術を受ける

⒉ 肩こり首こりの原因

肩こり首こりの原因となる状況をまとめました。
原因は一つとは限りません。複数の原因によって症状が起きている場合もあります。

(1) 姿勢
・長時間同じ姿勢での作業(デスクワーク、スマホ操作など)
・猫背、前かがみ、巻き肩、ストレートネックで首が前に出ている姿勢
・椅子や机の高さが合っていない
・運動不足による筋力低下

(2) 筋肉の疲労
・同じ動作の繰り返し
・過度な運動
・筋肉の柔軟性低下

(3)  ストレス
・精神的なストレス
・不安、緊張
・睡眠不足

(4) 冷え
・冷房による冷え
・薄着
・血行不良

(5) その他
・ストレートネック
・頸椎椎間板ヘルニア
・頸椎症
・自律神経の乱れ
・天候・気圧の変動

⒊ 肩こり首こりの初期症状

肩こり首こりの初期症状は、気づきにくい形で現れることが多いものです。
しかし、放置すると慢性化し、さまざまな不調につながる可能性があります。

ここでは、肩こり首こりの初期症状の現れ方について詳しく解説します。

(1) 身体的な初期症状

①   肩や首の違和感
・肩や首が何となく重たい
・筋肉が張っている感じがする
・肩や首が動かしにくい

②   軽度の痛み
・肩や首に 軽度な痛みがある
・ときどきズキッとするような痛みがある
・痛みは気になるが日常生活に支障はない

③   こわばり
・肩や首が硬くなっている
・ストレッチをするとすぐに楽になる

④   疲労感
・肩や首が疲れやすい
・同じ姿勢での作業がつらい

(2) 精神的な初期症状
・ストレスを感じやすい
・イライラしやすくなった
・集中力が続かない
・仕事や勉強に集中できない
・睡眠の質の低下
・寝つきが悪い
・眠りが浅い
・疲れが取れない

(3) 日常生活の変化

①   同じ姿勢での作業がつらい
・デスクワークやスマホの長時間使用がつらい
・休憩を挟んでも楽にならない

②   運動不足
・運動する機会が減った
・体を動かすのが億劫になった

③   冷え
・手足が冷える
・体が温まりにくい

(4) 肩こり首こりチェックリスト

以下の症状に1つでも当てはまる場合は、肩こり首こりが始まっている可能性があります。
放置すると症状が悪化する恐れがあるため、早めの対策が必要です。


・肩や首に違和感がある
・肩や首が重たい、張っている
・肩や首が動かしにくい
・肩や首に軽い痛みがある
・肩や首が硬くなっている
・肩や首が疲れやすい
・ストレスを感じやすい
・集中力が続かない
・睡眠の質が低下した
・同じ姿勢での作業が辛い
・運動不足
・冷えを感じる

⒋ 肩こり首こりを放置するリスク

「肩こりってみんなするもんでしょ?」 
「首こりぐらいなら大丈夫!」

そう思っているなら、ちょっと待ってください。
肩こりや首こりは、多くの人が経験する一般的な悩みですが、放置するとさまざまなリスクが生じる可能性があります。

肩や首のこりを放置すると、想像以上に大変なことになるかもしれません。
肩や首のこりを放置することで起こるさまざまなリスクについて、詳しく解説していきます。

(1) 身体的なリスク

①   慢性的な痛み
肩や首の筋肉が常に緊張した状態が続くと、痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすようになります。
「もう一生この痛みと付き合っていくしかないのかな…」なんて悲しい思いをするのは嫌ですよね?

②   可動域の制限
筋肉の緊張が続くと、首や肩の可動域が狭まり、動かしにくくなります。
「首が回らない!」なんてこと、経験ありませんか?

③   神経圧迫
筋肉の緊張が神経を圧迫し、腕や手に痺れが生じることがあります。
「手が痺れて感覚がない…」なんてことになったら、日常生活に支障をきたしますよね。

④   頭痛
肩や首の筋肉の緊張は、頭痛を引き起こす原因にもなります。
「肩こりからくる頭痛がつらすぎる…」という方は多いのではないでしょうか?

⑤   自律神経の乱れ
肩や首の筋肉の緊張は、自律神経のバランスを乱し、さまざまな不調を引き起こすことがあります。
自律神経が乱れると、吐き気、めまい、呼吸困難、視力低下、耳鳴り、喉の違和感など、さまざまな症状が現れることがあります。

⑥   ストレートネック
長時間のデスクワークやスマホの使用は、ストレートネックを引き起こし、首こりを悪化させる原因となります。
ストレートネックになると、首の痛みだけでなく、頭痛や吐き気、めまいなどの症状が現れることもあります。

⑦   頸椎椎間板ヘルニア
首への負担が続くことで、頸椎椎間板ヘルニアを引き起こす可能性もあります。
頸椎椎間板ヘルニアになると、首や肩の痛みだけでなく、腕や手に痺れや麻痺が生じることもあります。

⑧   頸椎症
加齢とともに、頸椎の骨や椎間板が変形し、神経を圧迫する頸椎症を引き起こすこともあります。
頸椎症になると、首の痛みだけでなく、肩や腕の痛み、痺れ、運動障害などが現れることがあります。

(2) 精神的なリスク

①   ストレス
肩や首の痛みは、精神的なストレスを増大させます。
「痛みのせいでイライラする…」なんて経験、誰にでもありますよね?

②   不安
痛みや不調が続くことは、不安感を増幅させます。
「この痛み、ずっと続くのかな…」と不安になる気持ち、よく分かります。

③   うつ病
慢性的な痛みは、うつ病を引き起こす原因にもなります。
「痛みがつらくて何もかも嫌になってしまった…」なんてことにならないように、早めの対策が必要です。

(3) 日常生活への影響
肩や首のこりは、放置すると日常生活にも影響が生じます。
「まあ、大丈夫だろう」と安易に考えて放置せず、早めの対策を心がけましょう。

①   仕事の効率低下
肩や首の痛みは、集中力を低下させ、仕事の効率を悪くします。
「肩こりのせいで仕事に集中できない…」という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

②   家事への支障
肩や首の痛みは、家事を行うことを困難にします。
「肩が痛くて家事ができない…」なんてことになると、家族にも迷惑をかけてしまいます。

③   睡眠不足
痛みや不調は、睡眠の質を低下させ、睡眠不足を引き起こします。
「首が痛くて眠れない…」という方は、ぜひこの記事を読み進めてください。

④   QOLの低下
肩や首の痛みは、日常生活の質を著しく低下させます。

「痛みのせいで何も楽しめない…」なんてことにならないように、早めの対策が必要です。 

⒌ 一人の治療家が柔道整復師と鍼灸師という国家資格を所持。だから肩こり首こりの改善が効果的!そのメリットとは?

一人の治療家が柔道整復師と鍼灸師の両方の国家資格を所持していることは、慢性的な肩こりや首こりの改善においても、非常に効果的なメリットをもたらします。

それぞれの専門性を活かした多角的なアプローチが可能になるため、より根本的な原因に迫り、症状の緩和だけでなく再発予防にも繋がりやすくなります。

(1) 具体的なメリット

①   構造的な歪みと機能的な問題の両面からの評価とアプローチ
柔道整復師の視点:首や肩の骨格の歪み、姿勢不良、筋肉のアンバランス、関節の可動域制限などを評価し、手技療法(マッサージ、整体、矯正など)や運動療法によって、これらの構造的な問題を改善します。

鍼灸師の視点:経絡の乱れ、気血の滞り、自律神経の失調などを東洋医学的な観点から評価し、鍼やお灸を用いて全身のバランスを整え、自然治癒力を高めます。

両方の視点を持つことで、肩や首の局所的な問題だけでなく、全身の歪みや機能的な問題が肩こりや首こりの原因となっている場合にも、的確なアプローチが可能になります。 例えば、骨盤の歪みが姿勢不良を引き起こし、それが肩や首への負担となっているケースなどに対応できます。

②   多様な治療法の組み合わせによる相乗効果
手技療法で筋肉の緊張を緩め、関節の動きを改善した後に、鍼灸治療でさらに深部の筋肉や神経、血流にアプローチすることで、より高い鎮痛効果や筋緊張緩和効果が期待できます。

鍼灸治療で自律神経のバランスを整えることで、手技療法の効果を高めたり、精神的なストレスからくる肩こりや首こりにも効果的にアプローチできます。

患者さんのその日の状態や症状に合わせて、最適な治療法を柔軟に選択・組み合わせることができるため、よりパーソナルな治療を提供できます。

③   原因の特定と根本的な改善への期待
単一の資格では見落としがちな原因を特定できる可能性が高まります。 例えば、姿勢不良による筋肉の過緊張だけでなく、内臓の不調やストレスが肩や首の凝りを引き起こしている場合など、多角的な視点から原因を探ることができます。

表面的な症状の緩和だけでなく、根本的な原因にアプローチすることで、症状の再発を予防する効果が期待できます。

④   スムーズな連携と効率的な治療
異なる治療法を受けるために複数の医療機関を受診する必要がなく、一人の治療家が一貫して対応できるため、時間や手間を省くことができます。

治療方針の変更や調整もスムーズに行うことができ、患者さんの状態に合わせて臨機応変に対応できます。

⑤   患者さんとの信頼関係の構築
多様な治療法を提供できることで、患者さんの様々なニーズに応えることができ、信頼関係を築きやすくなります。一人の治療家が責任を持って最初から最後まで対応することで、患者さんは安心して治療を受けることができます。

⑥   このような症状に特に効果が期待できます
・慢性的な肩こり、首こり
・猫背やストレートネックによる肩や首の痛み
・頭痛やめまいを伴う肩こり、首こり
・神経痛のような痛みがある場合
・ストレスや自律神経の乱れが原因と考えられる肩こり、首こり
・マッサージや整体だけではなかなか改善しない肩こり、首こり

⒍ つらい肩こり首こりは、専門家へ相談を

鍼灸治療は、肩こりや首こりの症状を緩和し、生活の質を向上させる効果が期待できます。
ただし、治療家の知識や技術レベルによって効果は異なります。

両方の資格を持っているだけでなく、それぞれの分野で十分な経験と知識を持つ治療家を選ぶことが重要です。

一時的な緩和策はたくさんありますが、それでは根本的な問題は解決しません。本質的な改善を求めるなら、原因にアプローチする治療院を選ぶべきです。事前に治療院の口コミなどを参考に情報を確認すると良いでしょう。

適切な治療院を選び、根気強く治療を続けることで、肩こりや首こりの改善を目指しましょう。

そして、より早く効果的に改善に繋げるためには、治療院に通って施術を受けるだけでなく、あなた自身で改善できるような取り組みを行ってもらうことをお勧めします。

ご自宅でも取り組んでいただくことで、施術を受けるだけ、よりも効果的に早期回復・再発予防も目指すことができます。

もしあなたが根本的な解決を望まれてるのであれば、治し方を教えてもらえる治療院を選ぶことも大切です。

著者プロフィール  高橋 迪大(たかはし みちお)

たかはし鍼灸接骨院 院長
鍼灸師・柔道整復師・鍼灸専科教員
京大フェンシング部 トレーナー
NPO法人 TRAINER'S BANK 理事

《経歴》

  • ビーチサッカー日本代表選手のトレーナー
  • JFL 京都佐川印刷SC トレーナー
  • 京都精華学園中学・高等学校女子サッカー部 トレーナー
  • 和邇SSS トレーナー・コーチ
  • オスグッドの専門家としてTVへの出演

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