シンスプリントの痛みを根本改善|走れる体へ導く治療法とは?

シンスプリントの痛みを根本改善|走れる体へ導く治療法とは?

走るとスネの内側がズキズキ痛む――。

それは「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」かもしれません。練習を休めば少し楽になるけれど、再開するとまた痛くなる。そんなくり返す痛みに悩んでいませんか?

 

シンスプリントの原因は、人によって異なります。

筋肉の硬さ、足のアーチ、体の使い方…

それぞれの原因を見極め、根本から整えることで、もう一度、思いきり走れる体を取り戻すことができます!

 

こんなお悩みはありませんか?

 

「走るとスネの内側がズキズキ痛い…」
「練習中だけじゃなく、歩くだけでも痛みを感じるようになってきた…」

そんな悩みを抱えて来院される方が多くいらっしゃいます。

 

最初は「ちょっと筋肉痛かな?」と思っていた痛みが、だんだん強くなり、
気づけばジャンプやダッシュのたびにスネの内側がズーンと響く。

練習を休めば少し楽になるものの、再開するとまた痛みが戻ってしまう――。
このような訴えは、まさにシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)の典型的な症状です。

 

特に部活で長距離走やジャンプの多い競技(陸上・サッカー・バスケットなど)をしている学生さんや、
マラソンやトレーニングを頑張っている社会人ランナーに多く見られます。

 

「大会が近いのに、思うように走れない」
「周りは練習しているのに、自分だけ休むのが怖い」
「湿布を貼っても、ストレッチをしてもなかなか良くならない」

――そんな不安や焦りを抱えて来院される方も少なくありません。

 

中には、
「このまま我慢して走り続けたら、疲労骨折になってしまうんじゃないか…」
と心配されている方もいます。

シンスプリントの痛みは、単なる筋肉痛ではなく、骨の膜(骨膜)に炎症が起きている状態です。
しっかり原因を見極め、体の使い方を整えていかないと、痛みをくり返してしまうこともあります。

 

でも安心してください。
痛みの根本原因を理解し、正しいケアとトレーニングを行えば、多くの方が「また思い切り走れる」体を取り戻しています。

 

シンスプリントとは?

 

シンスプリントは、正式には『脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)』と呼ばれます。

主にスネの内側(ふくらはぎとの境目)に沿って痛みが出るのが特徴です。

 

スネの骨(脛骨)の内側には、骨を包む「骨膜」という膜があります。
走ったりジャンプしたりする際に、ふくらはぎの筋肉(特にヒラメ筋・後脛骨筋)がこの骨膜を強く引っ張ることで、繰り返しの刺激が炎症を起こしてしまうのです。

このため、

  • 練習量が増えたとき
  • 固いグラウンドやコートでの練習が続いたとき
  • シューズがすり減ってクッション性が落ちているとき
  • 体の使い方(フォーム)に偏りがあるとき
    などに発症しやすくなります。

 

初期のうちは「スネの内側が少し張る」「走り始めに違和感がある」程度ですが、そのまま我慢して練習を続けると、
次第にズキズキ・ジンジンとした痛みが常に続く状態になっていきます。
 
重症化すると、歩いているだけでも痛みが出たり、
疲労骨折(脛骨のひび)へ悪化してしまうケースもあるため、早めの対応が大切です。

 

痛みの強さや範囲は人によって異なりますが、多くの方が「片脚の内側下3分の1くらい」に痛みを訴えます。
押すとピンポイントで痛む場合もあれば、広い範囲でジワジワ痛みが広がるケースもあります。

 

つまりシンスプリントは、
「走りすぎ」「筋肉の使いすぎ」だけでなく、
体のバランスの崩れや使い方の問題が積み重なって起こる“オーバーユース障害”なのです。

だからこそ、ただ休むだけではなく、
「なぜ負担がスネに集中してしまうのか?」という原因を見極めることが、根本改善の第一歩となります。

一人ひとり違う原因に向き合うことの大切さ

 

同じ「シンスプリント」と診断されても、
痛みが出る原因は人によってまったく違うことをご存じですか?

 

例えば、、、

・ある人は「ふくらはぎの筋肉が硬く、スネの骨膜を強く引っ張っている」
・別の人は「足のアーチが崩れて、着地のたびにスネに負担がかかっている」
・また別の人は「骨盤や股関節の動きが悪く、下半身のバランスが崩れている」

というように、同じ部位の痛みでも背景にはそれぞれ違う体の使い方やクセが隠れています。

 

多くの方が「ストレッチをしても治らない」「インソールを作っても効果がなかった」と感じるのは、
本当の原因を見つけられていないからです。

一般的に行われている表面的なケアだけでは、一時的に痛みが落ち着いても、また練習を再開したときに再発してしまうのです。

 

シンスプリントの改善で大切なのは、痛みの出ている「スネ」だけに注目するのではなく、
全身のつながりの中で“なぜそこに負担が集中したのか”を見極めることです。

例えば、

  • 足首の動きが硬く、着地の衝撃をうまく吸収できていない
  • 骨盤の位置がずれて、脚の軸がブレている
  • 太もも前側の筋肉ばかり使って、ふくらはぎやお尻の筋肉がうまく働いていない
    など、バランスの崩れ方は人それぞれ。

 

だからこそ、当院では初回の問診で、
筋肉の柔軟性に加えて、姿勢や歩き方、走り方などの体の使い方をチェックしていきます。

原因を見極めたうえで、その人に合った施術とセルフケアを行うことで、
再発を防ぎながら、より早い回復につなげることができます。

 

「走りたい」「部活を続けたい」という気持ちを我慢しなくてもいいように、
しっかり体の声を聞きながら、あなたに合った方法で復帰への道を進めていきましょう。

そして『どうすれば痛くならないのか?』を知っていただき、
自分自身で体を管理できるようになっていただくことが理想です。

 

具体的にどんな施術やサポートを行うのか

 

シンスプリントの痛みを根本から改善するためには、
「痛みを取ること」と「再発を防ぐこと」を同時に考える必要があります。

当院では、その場しのぎの対処ではなく、
“なぜそこに負担がかかったのか”を明確にしたうえで、体全体のバランスを整える施術を行っています。

 

① 痛みを落ち着かせる

まずは痛みが強い場合、過度な刺激は避け、
筋肉や骨膜にかかっている緊張をやさしく緩める施術、
過剰に反応している神経を落ち着かせる施術を行います。

局所のマッサージやストレッチではなく、
スネを引っ張っているふくらはぎや足裏、太ももなどをはじめ、全身のバランスを丁寧に整えていきます。

 

② 足の使い方・体の使い方の改善

痛みを抑えることと同時に、体の使い方を変えていきます。

足首や膝、股関節の動きのクセをチェックし、
必要に応じて正しい着地・体重移動の感覚を再教育していきます。

「つま先重心になりすぎている」
「骨盤が後ろに倒れて着地の衝撃を逃がせていない」

こうした小さな誤差が、実はスネへの大きな負担につながります。

当院では、独自のワークを通じて、
正しく走れる・動ける体づくりをサポートしていきます。

実は、この体の使い方を変えるだけでも、痛みが軽減できることも多々あります。

 

③ 再発予防のセルフケア指導

施術で痛みが軽減しても、普段の練習や生活習慣でまた負担をかけてしまうと再発のリスクがあります。
だからこそ、『体の使い方を変える』ということが重要になってきます。

ですが、それが治療院に来てもらわないとできないものだったら、不便ですよね…

そのため、自宅でできるワークを中心にストレッチ・テーピング・セルフケアなどの方法を必要に応じて丁寧にお伝えします。

その人の状況や目的によっては必ずしもテーピングが良いわけではなく、むしろ逆効果になることもあるのです。
(このことに関してはこちらのブログを参考にしてください↓↓↓)



④ 自分自身で管理ができるように

体の使い方を把握できてくると、自然と「痛くなりそう」というのがわかるようになってきます。

この「痛くなりそう」という状況になってしまった原因にも気づくことが出来れば、
・どうすれば痛くならないのか?
・どうすれば回復していくのか?
ということもわかるようになっていきます。

「痛くなったらすぐに治療院へ!」ということも大事ではありますが、
もし、進学や引っ越しなどで、信頼できる治療院へ通えなくなってしまっていたら?

こんな時でも自分自身で体を管理できるようになっていれば、
最低限、自分を守ることもできますし、
自分に合った治療院探しも楽に出来るようになります。

 

まとめ

 

これまで、シンスプリントの痛みで思うように練習ができず、
不安な気持ちを抱えて来院された方がたくさんいらっしゃいました。

「走るたびにスネが痛くて、もう部活を続けられないかもと思っていました」
「整形外科では湿布と安静だけで、どうしたら良いかわからなかった」
そんな声も少なくありません。

しかし、原因を一つずつ明らかにし、体の使い方を整えていくことで、
多くの方が再びグラウンドに立ち、笑顔で走れるようになっています

例えば、

  • 歩くのも辛かった大学生の陸上選手が、施術した午後には練習に参加できるようになった
  • 社会人ランナーが、体の使い方を変えることで、再発もしなくなり、復帰と同時に自己記録を更新できた

 

このように、「痛みを取る」だけでなく、
自分の体を理解し、正しく使えるようになることが、
本当の意味での回復につながります。

 

もし今、あなたが
「走りたいのに痛くてできない」
「このまま治らないのではと不安」
と感じているなら、どうか一人で悩まずにご相談ください。

 

体の状態を丁寧に見極め、あなたに合った回復の道を一緒に歩んでいきましょう。
あなたの体に必要なことを行えば、間違いなく「また走れる自分」に戻ることができますよ!

 

シンスプリントについてYoutubeでも解説しています!
↓↓↓

シンスプリントも体の使い方を変えることで、
自分自身で解決することが出来ます!

シンスプリントのオンラインサポートはこちらからご確認ください!
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著者プロフィール  高橋 迪大(たかはし みちお)

たかはし鍼灸接骨院 院長
鍼灸師・柔道整復師・鍼灸専科教員
京大フェンシング部 トレーナー
NPO法人 TRAINER'S BANK 理事

《経歴》

  • ビーチサッカー日本代表選手のトレーナー
  • JFL 京都佐川印刷SC トレーナー
  • 京都精華学園中学・高等学校女子サッカー部 トレーナー
  • 和邇SSS トレーナー・コーチ
  • オスグッドの専門家としてTVへの出演